安物を追い求め続けると旦那や子供の職が無くなる!経済オンチ大国!日本
経済は常に流動的なものですので、数ヶ月、数年と経ってからでは、同じ方法が通用しなくなります。経済の話は、新鮮なうちになるべく早く読んでください。
そもそも経済が悪くなる原因ってなに
まず、経済はなぜ悪くなるのでしょうか。
経済の善し悪しは、そこの国民の平均的経済的基盤、経済能力にかかっています。
経済能力の無い国は、経済が悪いということになります。
国が何とかしてくれるんじゃないか、そのように思っている方もいますが、それは無理です。
なぜ無理なのか。それは、経済が悪くなる原因は、政治のせいだけではないからです。
バブルの時にバブルが潰れるということは、不況になります。「不況になってもかまわないから、バブルを潰せ」というならいいですが、今、誰もが「まさかこうなるとは思わなかった」という状況になっています。それは経済オンチだからであって、政治のせいではありません。
安物を追い求めていると結果的に自分たちの職が無くなっていく
テレビなんかでインタビューすると、なんと答えるかというと「価格です」という。1円でも安いものを買いたいんだと。
皆さんに知ってもらいたいのは、価格が安くなって競争になれば、企業は日本より安いところで作るようになるということです。日本より安い海外にどんどん仕事が流れていけば、日本の企業が閉鎖になる。なおかつ、日本の企業が海外と闘おうと思ったら、人を減らすしかありません。 みんなが1円でも安いものを買いたいといって、一生懸命安いものを買っていったあかつきには、就職口がなくなります。
だから皆さんは、1円でも安いものを求めるとき、本当はこう言わなければならないのです。
「うちの旦那の就職口がなくなっても、
私は1円でも安いものを買いたいんです」
「子供の就職なんてできなくていい。
街中に失業者が溢れてもいいから、
私は1円でも安いものを買いたいんです」
と。
もしそういうふうに言う人がいたなら、この人は経済が分かっている、ということになります。経済が分かってる人は、立て直し方も分かっています。
なのにブランド品や海外旅行にはしっかりとお金を使う
よく「1円でも安いものを買って、使うところには使わなきゃっ」て言う人がいますが、「使うところってなんですか」って聞くと、ブランドもののバッグだって言うんです。ブランドもののバッグで日本のものってないんです。何十万も出して買いたいものってない。
日本の中では1円でも安いものを買っておいて、浮いたお金は海外のものに使う。それで日本の景気が良くなると思いますか?それで政治が悪いっていえますか?
経済とは経済観念のある人がやるんです。正直言って経済観念があるんだったら政治家にならずに、経営者になります。日本は経済に対する民度が低いです。
経営者は大変な思いをして人を辞めさせたら、二度と社員を雇わなくなる。
派遣社員を雇ってでも、社員を雇わないようにする。
9時間働く社員1人を雇っておくより、3時間働くパートを3人雇う方が安いです。
経済オンチの人が考えることは常に経済オンチなんです。だからやる手やる手がダメなんです。これは一例なんだけど、儲かってる会社もあるんです。でも、儲かってる会社に対して何をはじめたかっていうと、どうしても税金を取りたいから、今までは飲みに行こうが何しようが経費で落ちてたものが、これは経費で認めませんって言い出したのです。そしたら使う会社まで使わなくなる。
みんなして不況が長引くようにもっていってる。一般の人たちは「俺たちは苦しんでるのに、飲んでる奴なんかとんでもない」っていうけど、飲みにいかなかったら、お金持ってる人に使わせなかったら、お金なんか絶対に回ってこないんですよ。
2割の人間が8割のお金を持っている
以前も紹介しましたが「80対20の法則」は、お金でも当てはまります。
→ 人生が変わる!?パレートの法則(80:20の法則)
→ 新版 人生を変える80対20の法則
世の中のお金というのは、2割の人間が8割持っているんです。
そして、8割の人間は2割しか持っていません。しかも2割というのも、生活費などに使われ、遊ぶお金なんか無いんです。その遊ぶお金も無いのに、お休みを増やしたからお金を使ってくださいという。
乾いたタオルはいくら絞っても出てこないんです。無茶なんです。
本当はいっぱいお金があるんです。本当はお金持ちに「今年からあと3年間だけだったら、子供達に1億円ずつくらい家建ててあげても無税ですよ」って言ったら、みんなこぞって建てるんだよ。
だから、金持ちに使わせちゃえばいい。金持ちに、あなたいくら使ったか領収書もってきたら、表彰状あげるとか、なにかすればいいんです。で、そういうことを言う政治家とか評論家がテレビやなんかに出てき始めたら経済もいくらかよくなります。
経済ができない国は潰れる
経済ができなくて国が潰れてるんです。アメリカと撃ち合って潰れたなんてのは一回もありません。いろんな国がバタバタと倒れてるのは経済なんです。
経済というのは難しいことじゃありません。当然みんなで安いもの安いものと追い求めていけば、「あたし安く買えてよかった」という人もいるかもしれません。でも、あなたはいいけど国はダメになるよ。あなたは1円安くて喜んでるけど、あなたの子供は大学卒業しても行くとこないよ。あなたの旦那、もうじきリストラされるよ。ってことなんです。
だから1円でも安いものを買いたい人は、前にこの言葉をつけてください。
「亭主がクビになってもいい。私は1円でも安いもの買うんだ」
そういう気持ちになってください。そしたらこの人は経済が分かってる。経済のわかってる人は必ず対策も知ってるんです。だから1円でも安いものを買ったら、経済がどうこうなっちゃうんじゃないんです。もうひとつ進んだ経済も本当はあるんです。
今の状態で、安いもの安いものと追っていくことは、就職口をなくそうとしていることなんです。手に職をつけてといっても、会社が無いんです。だんだん潰れていくんです。そのことを頭の中に入れててほしいと思います。
●参考
斎藤一人「一人さんのひとりごとのコーナー」~経済の話~
(平成13年8月20日)
12年前のものとは思えない経済のお話でした。今でも十分に役立ちます。