女が女を嫌いになる原因
『女はなんとも面倒くさくて可愛い生き物である。』
本日は女心という名の伏魔殿を垣間見てみたいと思います。
参考文献:PRESIDENT 2013 9.2号
心理学者・植木理恵が分析
「知らなきゃ損 女が女を嫌うココロの構造」
1. 女集団はズルをなにより嫌うセーフティシフトである
セーフティーシフト
- 女集団で起きる。
- 「いま、公平な状態?」「誰か突出して得しているヤツはいない?」というところに注目が集まる。
- 「私よりいいものを持ってる」「私よりいい男と付き合ってる」「私よりいいものを食べてる」など
リスキーシフト
- 男集団で起きる。
- 「俺よりおまえ」「おまえよりあいつ」と、男は集団にいながらも個人対個人。
- 「俺はもっと、高い崖から飛べるぞ」「もっとヤバいことも平気だぜ」と、危ない方向へいくことを競いがち。
- 女にリスキーシフトはない。そのため、男のそういった行為がバカに見える。
女集団 → ひとりだけおいしい目にあう人は、バッシングの対象になりがち
男集団 → リスキーシフトがとれない人はつまらないヤツと思われる
2. 成功失敗よりも、努力したかどうかに女は敏感である
専業主婦が独身女性や兼業主婦から嫌われるのは、楽でおいしい生活をしてると思われるから。努力してもうまくいかない姿を、女は応援したくなる。女は苦労していることに対してはポジティブ。
3. ほかの女を褒めると、なぜ突然、女は不機嫌になるのか
女集団 → 似た人が集まる傾向。
男集団 → 自分とは違う、自分が持っていないものを持っている人を評価。
女集団は同質ですから、ひとつの集団が愛されたり、評価されたりするエネルギー量は一定です。みんなが同じくらい好かれていたら、分け前は均等ですが、ひとりが多く好かれると、残りの人の分け前は少なくなります。だから、集団の特定の誰かが好かれたり、褒められると、女は自分の取り分を侵されると思い、脅威として受け取るのです。ですから女は贔屓(ひいき)に敏感です。女に向かって、ほかの女を褒めるのは、とても危険です。
そういえば私も以前職場で、女性の先輩に対し、他部署の女性を褒めたことがありました。ただ何気なく「〇〇さんて美人ですね」と言ったことに対し、その先輩は、予想だにしない罵詈雑言を浴びせてきました。「えー!どこが!!」「あいつ淫乱だよ?」「仕事のやり方とかもムカつくし」「人の彼氏に手出しやがって」などなど、被害妄想交じりの批判が中心ですが、今思えばなんて恐ろしいことだろうと思います。
4. 揺るぎないアイデンティティを持つ女にムカつく女
キャリアも一つのアイデンティティですが、日本は女性の管理職や経営者、国会議員の数が他の国に比べて非常に少ないのが特徴です。女はアイデンティティがあれば元気になれるのですが、社会に職業のアイデンティティが少ないので「母」「妻」というアイデンティティに向かうしかありません。でも今は揺らいでいる時代。どれがベストなのかよくわからない。母になる、妻になるというのは、キャリアの道から降りることです。自分探しの試行錯誤の苦悩から、降りるわけだから楽をしたと思われます。揺るぎないアイデンティティを無神経に露わにされると、自分探しをしている女には腹が立ちます。
まとめ
女として生きていく限り、女から向けられる様々な感情から逃れることはできないということですね。
しかし、それらの感情から距離を置くことはできます。
所詮、他人は自分自身の何をも変えることはできないし、他人に何かを決められることも決してありません。
自分の判断と意志で生きていくならば、周囲に何があろうとも気にはならないはずです。
結局すべては自分次第ということですね。