性格が悪くて仕事ができる人より、性格が良くて仕事ができる人を選ぶことが大切な理由
人を採用するときに、どんなことを重視しているだろうか?向上心の高さ?面白さ?誠実さ?学力?経歴?その全て?会社によってその基準は様々だろう。しかし、絶対に採用してはいけない人材というのが存在する。それは、性格が悪い人間である。「性格が悪い」というのは、あくまで社長から見て、性格が悪いと感じる人間であることがポイントだ。社長との相性が悪い人材はあらゆる場面において最悪の結果をもたらす。
それだけではない。性格が悪い人間は、まるでガン細胞のように健全な人材までも悪習へと巻き込む傾向にある。どんなに忙しくても、どんなに人手不足でも、性格が悪い人間だけは絶対に採用してはいけないのである。
例えば、経営者にとって二人三脚で経営に当たる最たる相手である税理士も同じことが言える。もしその税理士があまりにも性格が悪かったり、気が合わない相手であったなら、社長自身がその悪影響を受けることになるだろう。人間は、同じ時間を共有する相手から影響を受けないことは不可能だ。どんな相手でも必ず互いに影響を与え合うのが人間の質というものである。であれば、阿吽の呼吸とは言わないまでも、言いたいことをスムーズに伝え合える関係を築けるような、性格のいい人と相手とパートナーになったほうがいい。
特に税理士選びは結婚相手選びと似ているところがある。互いに手を取り合い、共に志を達成する同志である。命をかけて戦う戦場で、信頼出来ない人間や嫌悪を覚える人間と、行動を共にすることは死にもつながる。年商10億円以下のスモールビジネスだろうと、数十億円の中小企業だろうと、社長と税理士のスムーズな連携プレイは必須である。それが大企業なら尚更だ。親の血をひく兄弟よりも、兄弟らしい鉄の結束が不可欠なのである。
性格が悪い人とパートナーになってはいけない理由まとめ
- 健全な人材を悪習へと巻き込む
- まわりの人からエネルギーや情熱を奪う
- 信頼関係を崩す
仕事がいくらできても、性格が悪い人を採用すると、結果として良い人材の流出に繋がり、業績低下を招くことになる。仕事ができてモチベーションが高く、かつ性格が良い人は、こういう環境を真っ先に嫌い去って行く。
良い人材の見分け方
- 性格がいい人
- 仕事が出来る人
- 素直に学ぶ意欲が高い人
- 今の社員との相性がいい人
- 社長との相性がいい人(スモールビジネスの場合。)
相性がいい人とは、イエスマンのことではないので注意。自分の才能を、他の様々な才能と調和・共有し、企業の志に一丸となって取り組める人のことである。また必要とあらば堂々と進言する勇気もいる。これらを全て兼ね備えた人を採用すれば、後々余計な火種を作らずにすむし、働き者の良い人材をガン化されてしまう事態を防ぐことができるだろう。また、これらを兼ね備えた人材が見つからない場合は、人を雇う事そのものを見直した方がいい。焦って事業拡大しなければならない状況は、冷静な判断力を低下させやすい。また、急激な企業の成長は危険も伴う。
そのリスクを背負う覚悟があるのなら、試してみるのもいいだろう。しかしおすすめはできない。